弓道の段位・級位・称号制度
2026年4月27日
弓道の段級位は全日本弓道連盟(ANKF)によって審査・授与され、5つの級、10の段、および錬士・教士・範士の3つの称号から成ります。本記事では制度の構造と歴史を整理します。
弓道の位階制度は全日本弓道連盟(ANKF)によって統一して審査・授与されます。「級位」「段位」「称号」の3つの階層があり、級位は初心者、段位は基礎のある射手、称号は指導と精進の実績を持つ射手に授与されます。
この制度は『全日本弓道連盟審査規程』に記されており、日本国内のすべての公式な弓道審査の根拠となります。級位と段位の審査は各都道府県の弓道連盟が主催し、称号審査は全弓連が直接主催します。
級位
級位は5段階で、下から五級・四級・三級・弐級・一級です。主に中高生や成人初心者を対象とした正式な段位への登竜門です。審査は地方レベルで行われ、合格すると段位状ではなく「審査合格証」が授与されます。
段位
段位は10段階で、下から初段・弐段・参段・四段・五段・六段・七段・八段・九段・十段です。九段と十段は名誉段位であり現在ではほとんど授与されないため、実質的な最高段位は八段です。
各段位の審査には実技(行射)のほか、初段から五段までは「学科」の筆記試験、六段から八段までは小論文が課されます。八段審査は全国で年2回のみ開催され、合格率は約1%で最も取得が難しい段位とされています。
審査の判定基準は『全日本弓道連盟審査規程』に明記されており、「体配」と「射法・射技」の両面から評価され、的中のみが判定条件ではありません。2本とも外しても、射形が優れていれば合格する可能性があります。
称号:錬士・教士・範士
称号は段位の上に付与される名誉称号で、下から錬士→教士→範士となります。一定の段位基準を満たした後に、該当する称号審査を申請できます。
錬士は「鍛錬の功ある者」に由来し、1934年に大日本武徳会が創設しました。教士は「他を教導し得る者」で1902年に創設。範士は「他人の模範となる者」で称号制度の最高位です。
称号制度は元々大日本武徳会によって授与されていましたが、1946年のGHQによる武徳会解散後、1953年に設立された全日本弓道連盟が引き継ぎ現在に至ります。
全日本弓道連盟の発表によると、2023年3月31日時点での現存する称号受有者は、範士66名、教士1,943名、錬士4,561名です。範士は終身称号です。
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この記事は以下の公開資料に基づいてまとめられました。地方審査の詳細は各地方連盟の発表をご確認ください。本記事は全弓連『審査規程』の定義に従っています。